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2025-05-19

アルチュール・ランボーの故郷に行くオタク 街歩き編

私は、フランスの詩人アルチュール・ランボーをテーマに作られた韓国創作ミュージカル「ランボー」(2019年度版)のオタクの日本人です・フランス文学専攻でもなんでもありません。ミーハーです。


せっかくフランスに滞在しているのでシャルルヴィル(現在はシャルルヴィル=メジエール)に行ってきました!!!
様々な珍道中がありましたがランボーまわりのことだけ書いておきます。

※この投稿では史実と創作のランボーとヴェルレーヌが一緒くたにされているので、なんかそういうのに厳しい人は読まないでください。

シャルルヴィル=メジエールではパリからのTGV直行便もあり、所要時間は2時間程度。旅程の関係で今回はランス(Reims)で乗り換えました。
ランスからポール・ヴェルレーヌの縁の地「ジュニヴィル」もバスで行けるのですが時間なさそうだったので次回!!
※ジュニヴィル(Juniville)…ブリュッセル事件後、教師になったヴェルレーヌが次の教え子(意味深)と暮らした街。ほんまこの人は。

フランス東部への玄関口、パリ東駅(Gare de l’est)。
1870年8月、ランボーは15歳の夏に家出しパリ北駅へ(東駅ではない)、しかし運賃不足で逮捕。あとに出てくるイザンバール先生に罰金を支払ってもらい、シャルルヴィルに戻ります。その後も動乱期のパリを何度か見に家出したようです。

北海道十勝や上川のような景色が続きます。当時の列車事情に思いを馳せました。(ChatGPT曰く、8時間ぐらい?)

ランベルちゃん(急なオタク仕草)


到着。これがアルデンヌ県の県庁所在地のシャルルヴィル=メジエール駅だ!!!!!!!
小さいです。自販機と小さいキオスクしかなかったと思います。


駅前の一角、赤いテントに名前が残っているルニヴァース(l’Univers)。このカフェにランボーはよく座っていたそうな。
今はホテルでもバーでもカフェでもなく、中華料理屋が入っていました。
この外観を残しているのは海外あるあるの怠慢(こら)なのか、私みたいなオタクのためなのかは謎。


駅前の公園にはランボーの彫像があります。
1901年(ランボー死後10年)、エルネスト・ドゥラエとルイ・ピエルカンの募金活動により設置したそう。彫刻したのはランボーの妹イザベルの夫、義弟パテルヌ。
WW1,WW2で撤去・溶解され、現在のものは1954年生の三代目。
https://maps.app.goo.gl/2aco1dnjYCwG55a67(マップに登録されてないけどここらへん)


ピエール・ベレゴヴォワ通り(←噛みそう)のシャルル・ド・ゴンザーグさん像。シャルルヴィルの創設者らしい。
この通りは結構栄えていて、H&Mとかnormal(ヨーロッパのミニドンキ)とか若者向けの店がたくさんありました。着いたのが土曜の夕方だったので地元のヤングが多くてすげえ怖かったです。



ランボーの本屋さん。お休みで中は見れませんでしたが…。
ランボーのトートバッグの下に日本テーマの陳列してるの、面白すぎるでしょ。



そんなメイン通りの眼鏡屋の上にご注目。これこそが、ランボーの生家だ!!
1854年10月20日、ジャン=ニコラ=アルチュール・ランボーは陸軍大尉・父フレデリックと厳格な母ヴィタリーのもとに次男として生まれました。長男は1歳年上のフレデリック(同じ名前多すぎ)。
その後、妹が3名(うち1名は1ヶ月で死亡)生まれ、彼らは町内で引っ越しを繰り返します。
そしてランボーが6歳のとき、環境や夫婦の不仲などの理由で、父・フレデリックは家を出ていきました。
(この失われた父性をヴェルレーヌに見ていた、というミュージカルの解釈好き。ランボー研究書←?にはあんまり出てこなかった気がする。)



生家の通りを進むとデュカル広場に着きます。
鐘楼が見守る大きな広場で、9月には世界人形劇フェスティバルが行われるなど街の中心のようです。
5月は緑まつりということで、テントが建てられ苗や鉢が売られていました。
この広場にあったカフェで「酔いどれ船」を書いたそうですが、わかりませんでした…。

広場には観光案内所もあり、ささやかなお土産が売られてます。
ランボー巡りパンフレット1ユーロと、「感覚」の詩が刻まれたグラスを買いました♪
このパンフレット、市のホームページからも無料でダウンロードできるのですが、冊子のほうが最新版でした。逆に。



広場から、ランボー博物館のあるムーズ川に歩いていく途中にあるパン屋さん。素朴なイラストがかわいい!
ここではパンとケーキとランボーチョコを買いました。需要……あるんだろうか。
今これを書きながら食べてますが、中にアーモンドペースト?が入ってて美味しい!!



到着日の夜はメイン通りにあるレストラン、La Table d'Arthurに行きました。(ランボー家の食卓)
ちょうどランボーの横に通されました。私からは見えないけど、ランボーの顔の隣にアジア人女が一人で座ってる図、変すぎるな。


自家製クラフトビール。ランボーのグラスやっぱ可愛いですよね!!
このグラス売ってたらいいのに…と思ったら次の日観光案内所にあったのでした。



Terrine maison du moment 自家製テリーヌ
Sauté de veau rosé de la ferme de Warzee ウォージー農場のロゼ仔牛のソテー
Moelleux chocolat フォンダンショコラ、ココナッツアイス添え

提供までに時間が死ぬほどかかったとかで良い気分ではなかったのですが味は最高でした!!
サービスが改善されてればまた行きたい、かも。
次の日は若者が怖いので早起きして更に街歩き。
ただ日曜日だったので大方の店は休みで、とても静かで過ごしやすかったです。
(それでも周りを警戒しながらぬい撮りをするアジア人ぼっち女)




ランボーが通っていた(はずの)元・シャルルヴィル高等中学校。門しか見れないけど。


学校の向かい側にはサンレミ教会。
日曜日の午後で、人っ子一人いなかったです。大丈夫なのか?



可愛らしい青い扉にレンガの家が多いのが特徴かな?
二枚目はランボーのアートなのだが撮影に失敗して恐怖写真になってしまった。


続いてはウォールアート巡り!!
シャルルヴィルの町起こしの一環として、様々なアーティストによるランボーの詩のウォールアートが施されています。
観光案内所でもらえるパンフにはこれの地図が載っているので、これを探して歩いていればだいたい街を全部見て回れます。
2023年までで17枚ありますが、私は11枚見れたはず。


(1)母音たち


(2)我が放浪(ファンタジー)


(3)オフィーリア


(4)谷間に眠る男


(5)酔いどれ船


(6)永遠


(7)処刑された心


(8)出発


(9)感覚


(10)こどもの頃1


(16)ロマン


長くなったので美術館とお墓は別記事にします。
一泊二日でちょうどよいぐらいの日程でしたが、残りの壁画を探したい気持ちもあるので、フランス語が今より上手になったらまた来たいと思いました!!

(ブログ書くの下手くそですみません)
5 Eunhasu Evans: 5月 2025 私は、フランスの詩人アルチュール・ランボーをテーマに作られた韓国創作ミュージカル「ランボー」(2019年度版)のオタクの日本人です・フランス文学専攻でもなんでもありません。ミーハーです。 せっかくフランスに滞在しているのでシャルルヴィル(現在はシャルルヴィル=メジエール)に行って...
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