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2015-12-28

151114 19:00 씨왓아이워너씨 See What I Wanna See


See What I Wanna See

芥川龍之介「藪の中」を下敷きにした黒澤明「羅生門」をベースにしたミュージカル(ややこしい)。

2008年の韓国初演から実に7年ぶりの再演。
というのに、人気キャスト&キャパ70席&公演期間2週間のむちゃくちゃ感。(初めてインターパークでチケットが完売してるところを見たw)




なんと7時に開場に着いたため、強盗の歌が始まるまでロビーで待機させられた。爆
インターミッションまで自分の席には着けないと言われ、とりあえず1幕は2階に通されサイドの席から見ることができた。舞台全部を見ることができない上に柵があって見にくいといえば見にくかったが、なかなか近め&レアな角度から見ることができたので良し!w



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藪の中のストーリーについては、この動画を見ると分かりやすくていいかもしらん。


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1幕「R SHOMON」…原作「羅生門」

妻(リリー): チャン・ウナ

ルーイの妻で強盗に手籠めにされちゃう女。
夫の回想時の悪女っぷりがたまらないw

夫(ルーイ):パク・ウンソク(ドラキュラやってる方)

妻を寝取られた上に、何者かに殺されてしまう男。

一幕は帽子かぶりっぱなしで、顔ほとんど見えず(二階席だからね)
スーツでマティーニを飲むスタイリッシュなカッコよさ。
と思いきや、暴行される妻を見てる時の慌てぶり?情けなさ?が…なかなか。(いや、そうなるだろうけどね)
まずバーで知り合った知らない男に、公園に大金があるからと言われ着いていくあたりでお察し。

警備員:イ・ジュンヒョク

映画館の警備員。死体の第一発見者。

コミックリリーフ的な役割? 話のつなぎ目に出てくる。小柄だし、なんか可愛い。

霊媒師:チョ・ジナ

夫を呼び出すイタコ。

夫と同じ動きをするのが面白い。夫が強く叫んだり動いたりするほど、霊媒師が苦しげにうめく。
霊媒師が嘘をつく理由はないけれど、すべて信用できるとはいいがたいよね。

強盗:ペク・ヒョンフン

Jimmy Makoという名の強盗。妻を暴行する。

まったく悪びれてない様子がなんとも胸糞悪い。「ここがええんやろ!!」と言いながら暴行するとことか最悪すぎた。
しかし一目ぼれした妻を奪うために、わざわざ夫を騙して公園に呼び出し、夫を縛り上げた後に、その目の前で妻を襲う…ってどんだけガッツあるの! ほんとに最低な悪人であった。

しかしヒョンフン氏のセクシーな歌声にキャ~~>//<必至。妻を触る手つきも、テーブルに押し倒したり、うなじにキスしたり、女の股を割って入ってく(??)様子も、「この人こんな演技もできるのね…」と謎の感動(と興奮)。見ながら、「これ本当にぺっきょんふん氏???違う人では????」となる衝撃。


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・強盗の証言:夫妻に会ったのはバー(夫はマティーニのドライ)→「あの美しい人は誰だ?」「妻です」「^_^;」→大金が手に入る、と何らかの理由(わからなかった)で夫妻を公園に呼び出す?→原作通り。

・「こうして欲しいんだろう?」という攻めのようなセリフを言う(いらん情報)

・妻の証言:レイプ後、夫の縄を解く(猿轡はされてなかった?)→私を殺してという妻に対して、夫「같이」→承諾→やたら愛してるを歌いながらで刺す→逃げた?→自殺しようといろいろやってみたがダメだった?

・作品設定1950年代?のニューヨークで心中を持ちかける男がいるのだろうか(?

・夫の証言(霊媒師のイタコ): 原作通り。その回想の中で妻が歌うノーモアは誇張されてる気がする。誰かが来てナイフを抜いたのも同じ。「日本の映画(羅生門?)と同じようになんとかかんとか(女は同じ?みたいなこと)」と言ってた気がする。

・霊媒師も胡散臭いけど、嘘つく理由はない

・管理人の証言→仕事に行く時にただ死体を見つけた。女を見かけたことがある。(かわいそうなことをしたって言ってた?)
→この人が嘘をつく理由はあるのか?

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2幕「栄光の日」…原作「竜」

911で神を信じられなくなった神父叔母の助言?を頼りに「三週間後の午後1時に奇跡が起こる」とセントラルパークに立て看板を置く。
それを見て奇跡を信じるホームレス女優記者
神父以外のすべての市民がその予言を信じたまま(嘘をつくよう助言を与えた叔母までも)、<栄光の日>が訪れる。稲光が走り、雨が降り始める。
その瞬間、神父には奇跡が見えた。しかしまわりは何も見えず。人々はデタラメだと神父を非難する。

女優(ディアーナ): チャン・ウナ

駆け出しの女優。おそらく薬をやっている。ノリで神父と関係を持ってしまう。

ホームレス:パク・ウンソク

昔はエリートだったらしいが、神に裏切られ?ホームレスに。もう一度神を信じてみよう、と奇跡を信じることに。

神父:イ・ジュンヒョク

2幕の主人公。嘘の予言に皆が騙されてると優越感に浸るも、当日には罪悪感にさいなまれる。最終的に奇跡を目撃し、再び神を信じることになる。

モニカおばさん:チョ・ジナ

神父の叔母。無神論者。この世で一番面白いジョークは神だ、とアドバイスをする。最終的に嘘の予言を信じる。

記者:ペク・ヒョンフン

いつもハンディカメラ片手に取材をする新人記者。神父にあこがれる。

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「神父が神の存在を疑ってる→神が現れると嘘をつく→神なんていないんだ、僕の嘘なんだと弁明する→神父は神(奇跡)を見る」っていう時点で、坊主が湖に龍が現れるなんて嘘つくのよりケタ違いで重い気がする。

1幕:人間は自分が見たいように見る(事実を捻じ曲げる)
2幕:人間は自分が見たいように見る(奇跡を)→その真逆の結果(奇跡を見る人に奇跡は見えなく、奇跡を見ない人にはそれが見えた)←結局ほんとうに信じていたのは神父だけ?

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…とまぁ、答えが一生出ないお話しでした。さすが「藪の中」。タイトルのSee What I Wanna Seeがすべてを物語ってますね。

客席との距離が近いし、客に絡むシーン(記者が)もあるとはいえ、やっぱり第四の壁がそこにはあって、私たちは目撃者というか…やっぱり読者?

キャラクターも真実も、目の前にあるのに触れられない!というもどかしさがあるような気がしました(わからん)


5 Eunhasu Evans: 151114 19:00 씨왓아이워너씨 See What I Wanna See See What I Wanna See 芥川龍之介「藪の中」 を下敷きにした 黒澤明「羅生門」 をベースにしたミュージカル(ややこしい)。 2008年の韓国初演から実に7年ぶりの再演。 というのに、人気キャスト&キャパ 70席 &公演期間2週間のむちゃ...
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