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2018-12-09

TRACE U 2018 それは沼(恐怖の第二部)

TRACE U
俺はずっと笑みがこぼれて

「TRACE U 2016という沼」
http://e-evans-9.blogspot.com/2016/08/trace-u-2016.html
「TRACE U 2018 それは沼」
http://e-evans-9.blogspot.com/2018/10/trace-u-2018.htm


ネタバレチラ裏注意 支離滅裂注意 語彙力マイナス注意
本当に最初から最後までネタバレ


この先三千里
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(5)2018/11/23 20:00 박규원 x 노윤
ボナ: あまえんぼさん。発狂するとやばい。にゃんこ。
ウビン: 前より可愛い。暗黒面が強い

ウビンは:二重人格???
女:ボナが殺した?と思いきやウビンか??

ラストトユ:ウビンがボナのジャケットを着て、ボナがウビンのコートを着て
ラスト:ウビンが楽しそう♪♪♪♪♪♪♪(ボナはどうか知らない)

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ギュウォンぼな!!!前回(どんふぁぎゅうぉん)と違うじゃん!!!キャラが!!!!
どんふぁウビン相手にはふんぞり返って無気力で面倒臭そうな態度の悪いボナだったのに、なに!?ノユンウビン相手には可愛くなっちゃうの!?衣装も髪型も違いますしおすし……
なんか下から上目遣いで見つめてくるようなボナですね。(ギュウォンぺうが一番背高いと思うけど…)

ただ発狂するとヤバイ。今まで見たボナの中で一番発狂している。なんだろう、狂っているっていうか発狂!!て感じ(?)
なるちゃばじょ前もかなり挙動不審だし笑ってるし、でも殺意があるとか計画があるとかじゃなくてリアルにぶっ飛んじゃってる的な? 歌い終わった後ビターン!って床に倒れるし(痛そう)、これ当時の再現だったら彼女めちゃくちゃビックリして涙も吹っ飛ぶわ。
俺が殺したんだー!!!!のところも音程めちゃくちゃな歌い方で若干笑いそうになるけど、鬼気迫る感じだった。この発狂の様子を見ると、あ、彼女殺しちゃってたのかな?と思ったんだけど、そのあとの最終陳述は温かい笑顔で歌ってたから、え=??
発狂しているところは雛見沢症候群みたいだったね!て友だちに言ったら古いねって言われたけど、一番最初に思い出したのがそれだったんだもん…
某スクエアシーンでは粉集めて落書き。彼女の絵のほうに向かって、彼女の絵を発見してビックリして尻もち突いちゃう。
あと後半でぎゅぼな動きすぎて(発狂)、ネックレスがマイクに引っかかってた。これはDVD収録されたジェリムヒョンフンペアと同じですね……取ってあげたい……
歌詞ミスが多いのが気になったけど、歌唱力でカバーしてたから良し。

ウビン。相変わらず存在が謎。ただ振り回されっぱなしの苦労人感は薄れてたかな。
ボナが合わせているとは思うけどミラーリングをよくしていたのが印象的。
ウビンからボナには触らない。ボナがウビンに触ると、ウビンは触られた部分を払う(ひど!)
あとは後半部からあざ笑うような悪者みたいな顔するのが多くてクゥ~~!!て思いました。ボナをいじめるな!

終盤「なぬんのやねがのやー!」をボナも歌っちゃう感じ!しかも笑ってた!こういう気付き(?)好き。
なくそrep後にウビンが笑いながらボナのもとにむかって、「ちぇみったw」(!?)
ボナ、くしゃっと笑いながら「かじゃ~?w」
ハッピーエンドかよ!!!!!!!!!!???
そいでトユrepはウビンが肩にボナジャケットをかけて真ん中で楽しそうに歌う(初めて見た)。なんとか両方落ちちゃわないようにジャケットをキープしながら歌うウビンかわいい
その後ろ(ウビンマイク)でボナはウビンのコートを着て歌ってる。顔は見えない。
私は共存?のハッピーエンドなのかな~と思ったけど、立場を強制的に交換させられたという考えもあるし、まあ、人それぞれですよ(??
ただノユンぺうがインタビューで、ボナと共存することが目標って言ってたから、なるほどそういうことね完全に理解した(わかってない)

気になる点としてはウビンが何か喋ったせいでボナの「薬をくれないなら黙って明かりを消せ」台詞がカット。

オーディションでは可愛い感じでボナにやらせる。そしてボナがぶりっ子すると「んんん^^wwww」と照明で殴ろうとする。お前がやらせたんだろw
オーディション前の会話で
ウビン「このバカが、TVの力だ!」
ボナ「あ?もっかい言ってみろ」
ウビン「テレビ?」
ボナ「バカ????」
ウビン「wwwwお^ーwww怒ったんですか^^wwwww」←超好き
その後、「謝れよ!」「謝るよ」「いいよ♪^^」も可愛かったです(作文)
あとは 俺の薬飲んだのか?シーン
カテコはクヨジャノルボリョッソ。会場を半分に分けてラップバトル(ボナVSウビン)した(貴重なボナパート歌えてよかった!!w)


(6)2018/11/24 15:00 최석진 x 김대현 ②
ボナ:世界に放棄された子供(ありのまま生きている)
ウビン: かわいそう

ウビンは:交代人格
女:ウビンが殺った

ナクソrep:ボナがウビンを抱きしめる
ラスト:ウビンのロックポーズ(いつもの)
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キャラクターとしては前回と変わらないかな?
ただ今回はデヒョンウビンに感情移入しすぎて後半しんどかった…
あれですね、ウビンとボナ相乗効果で悲しかった。

ソッチンボナは最初のトユでも彼女の姿を探してるし、なんならクレイジーナイトでもめちゃくちゃ探してるー!!!やめろーー!!!楽しく歌ってる最中に、若干の真顔で客席をきょろきょろ凝視(??)、彼女がいない?いない??と頭を掻きむしって、彼女のことを振り払うように歌う!って感じ……いやクレイジーナイトぐらい楽しく聞かせて~~~~~(T_T)!!!!
あとナクソなんだけど、ここでもボナが彼女の絵(のほう)を見て、自分でも知らずに涙がこぼれちゃって、目をこすって「え??」ってなってる姿が胸に来た(語彙力)
この前にウビンは彼女の絵のほうを見せないようにしてたのにさ…ウッ……にこっと笑って「うりどぅりはむっけへ!」ってボナとウビンアピールしてたのに……ボナにとって「うり」はボナと彼女なのかなって思うとマジで胸が痛い 誰も悪くない

デヒョンウビン、スクエアシーンではCCTVに中指を立ててなかった。けどカメラ見つめてあっかんべーぐらいしてたような(してなかったような)。某フリスクも健在。
ナクソrepでフリスクから薬を取り出して床につまんで捨てるんだけど、この日はさらに、食べてた←??? 自分で・・自分から飲むのか…・?? そう言われてみると、手首が痛むような動きもしてたし……前回より苦しむ演技をしていた(気がする)。
こんなにウビンはボロボロになって、でもボナが悪いわけじゃなくて……どうしたら二人を救ってあげられるのか、いやウビンを救ってほしい…どうか救済してほしい……って奥歯かみしめながらナクソrep見終わるじゃん?
最後、ボナとウビンが膝立ちでお互い見つめあってて、結構長い沈黙のあとにウビンがボナのもとに近づいて、そっと頭を抱きしめて「まらじま…」
ウビン、若干びっくりしたのち、観客のほう向いてニヤァ(暗黒微笑)しながら「かじゃ!」
泣いたわ
デヒョンウビンの悪魔のような笑顔は気になるけど、ボナがウビンを抱きしめてあげたっていうのが救済ポイント高くて本当に本当に本当によかった。。気づいてくれてありがとう・・・。
でもラストはボナの姿無いしもちろん歌わない。あとこの日気づいてしまったんだけど、トユrepでご丁寧にウビンの椅子とマイクスタンドが重なるように倒れてる、、、なに、、、もうウビン(ボナ)はいないの…深い……

デヒョンウビン、相変わらずミステリーが多い。ノリがボナと同じだからイマジナリーフレンドのように見えもするし、痛みを一心に引き受けた人格にも見えるし。
無邪気な邪気(?)を見せるから、これは本当に笑ってるのかどうか分からない時も多々あるし、本当誰かコメンタリーつけてほしい。

この日はソウルに雪が積もった日だからアドリブも、ウビンとボナがスキーしたりスケートしたりww あとはトユ後登場してきたボナがサンタ帽かぶってて可愛かった!気が早いな韓国!
ボナの帽子を取り上げたウビン「おっ、何かプレゼントが入ってるよ~^^」⇒帽子に手を突っ込んで中指を立てて出す!ww爆笑ww

☆オーディション
ウビン「今日は雪が降ったから~雪を見てる感じでやろう!むしろ雪合戦しちゃったりして」
ウビン「僕はドゥバイに捨てられて育ちました…ワァ、雪だ…キレイだなぁ…☆」
ウビン「お父さんは元メンバーだったんですけど……ッア冷たっ!やめろよぉ~☆」
かわいい><><><
その後ボナにはマッチ売りの少女風にやらせるwww
ボナ「(マッチを片手に持ちながら)ででででも身分証がありません」ブルブルガタガタ
ウビン「そこに風が吹いて~フッ」
ボナ「!!!!!!」(何度か繰り返される)
ボナ「ライターがあった♪」
ウビン「賢いな~^^」
ボナ(そっと懐から煙草を取り出し、スパー)www
ウビン「おい!ww今のはカットしてくださいね♪」
カテコはクヨジャノルボリョッソ


(6)2018/11/24 19:00 문성일 x 노윤 ②
ボナ:いろいろな意味で、マスター(主人)
ウビン: 抑圧された存在

ウビンは:交代人格……
女:わからない

ラストトユ:後述!!
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まさかの上級者向けトレイスユー。序盤めちゃくちゃ楽しいのに、後半どういうことなの……

ソンイルボナ。前回は悲しそうな子だったのに、今回は嫌な記憶全く覚えてない頭痛もしないケロッとした人間でしたね!!!
そもそもスクエアがすっごく長くて(通常の倍ぐらい)。まず床に落ちている薬を足で払う。床に寝る。あくびもしちゃう。寝返りする。ふと立ち上がり椅子に座る。ナイフを見つける。ナイフを鏡代わりに前髪を整える。歯をチェックする。爪を整える。体を前に出してナイフを見つめる(ここでウビンが声をかける)
うん、リスカする気配ない!!!!!!!www
あるんだうんくにょでは少し悲しそうな目を見せるも、他のシーンではあまり彼女のこと大好き感がない。新聞シーンもくよじゃのるぼりょっそでも、まるで心当たりないかのような反応。好き嫌いというか無関心?
これは本当に心当たりがない=記憶を消した=完全に覚えていない??=興味がない???
うまく説明できないけど、ボナの心当たりが無い様子で話が続いていくから、本当にボナが恐ろしかった。思い出す素振りがなにもないw

そういえば太陽に目が眩んで前も、ウビンに「お前の仕事だろ」なんて言って出てっちゃうし。なんか違うな…他と……かといってDVD収録されたジェリムヒョンフン(めっちゃ言うじゃん)のように態度悪いって感じでもないんだよな・・・

はい、問題のラストですが
オヌソニョンイヤギrepでおかしな世界をまったく理解していない。大抵のボナは「何だここ!?どこだよここ!!!」って発狂しちゃうんだけど、ソンイルボナ超冷静だし鼻で笑っちゃうような感じ。「何これ?」ウビンに説明されてもあんまりピンと来ていないような…
そして普通ボナはギターケースの前で座り込んじゃうんだけど、ソンイルボナ、後ろをめちゃくちゃ歩き回る。その代わりにウビンがギターケースの前に座りこんで薬をいじってる。いつもと逆!!!!!!!!
私がハワワワワワワしてるうちにナクソrep終わり……
彼女の絵の方にいるボナが「はむっけへー♪」くすくす歌った後、
下手のほうにあるき出そうとするウビンのほうを向き、
「おでぃが?」(どこ行くんだ?)
ウビン、体の向きそのままで「…かじゃ」
ハ、コワ!!!!!!!!!ホラーか???!!!!!!!!!!!!?

暗転後、ウビンが一人で力なくマイクを掴んで歌ってる。ぎゅうぉんのときに見せた笑顔はどこいったの!
そしてボナのコーラス無いな~なんて思ってたら、ウビン、まさかの通路降りで舞台から消える
前方に座ってたのでウビンの様子わからず。脳内混乱中、舞台右手を見ると
スライドドアが空いてくにょスクリーンの後ろにボナが←!??!?!?!え、ミス!?ちなみにちゃんと彼女の映像は告白と同じように動いてる。
そうこうしてるうちにウビンが戻ってきました
ボナ、ずーっと上から目線で(?)ニヤニヤウビンを見つめている…ホアアア
そして最後のタイムトゥトレイスユーでボナのほうに力なく膝をつくウビン・・・・・・・・・・安西先生、歌が歌いたいです……
終演
どどどどういうエンディング!???

はい、それでようやくウビンのこと書くけど、もう後半は誰より苦しんでる。抑圧されてる感じ……なるちゃばじょ前にボナが薬を飲んで倒れる時、ギュウォンの時はそんなに苦しんでなかったけど、今回は本当に消えちゃいそうなぐらい辛そうに倒れてたし……
これでウビンがリスカするような描写があれば最強だったんだけど、残念ですね(個人の感想)
ウビンがどれだけ苦しんでボナに訴えてもボナには聞こえてない!!もう、辛いことは全部お前が引き受けてくれよって感じ。
エンディングは、個人的な解釈としては彼女の幻影にも俺の幻影にも悩まされろよって意味??正直消えてしまうようなボナだとは思わないけど、結果的にウビンに辛いこと押し付けて消えたっていう解釈も嫌いじゃない。

なんかめちゃ真面目な回だったみたいに書いたけど、今回もソンイルボナはぶっとんでた。彼は自分が楽しければそれでいいんですよね(言い方)
★じゅせよ
ボナ「歌が欲しいなら、サンタクロースにお願いするみたいに"ください"って言え」
ウビン「サンタはいない」←無慈悲
ボナ(と会場)「エッ……泣きそう。いや、サンタはいる!ほら!言えよ!」←言い出したら聞かない
ボナ「子供みたいに」
ウビン「…サンタさん…音楽が浮かびません…」(お祈りポーズ)
ボナ「ホウホウホウwwサンタのおじさんだよぉ~www(袋を担ぐフリ)ここに音楽が入ってるよぉ~wwww」wwwwwwww

★オーディション
韓国のテレビ番組風に伝統芸能(パンソリ??)歌ったり踊ったりww(中川家のものまねに似てた) カテコでも引っ張ってたw

★カテコ
そんいる、トイレに行くのでノユンにクレイジーナイトを歌わせる(最高)
アンコールめいらんきだりょで、突然リストカットの傷シールを一列目の客に配るww
→「実は俺、傷跡をあげた!ww」 手紙のノリで言うなww

あと今日のウビンは左手の薬指に指輪をしていて意味深でしたね(オタク)


第二部おわり
5 Eunhasu Evans: 12月 2018 TRACE U 俺はずっと笑みがこぼれて 「TRACE U 2016という沼」 http://e-evans-9.blogspot.com/2016/08/trace-u-2016.html 「TRACE U 2018 それは沼」 http://e-evans-9.blo...

2018-12-08

【和訳】[インタビューYAM #2] 「トレイスユー」ノユンの痛む指

[인터뷰YAM #2] ‘트레이스 유’ 노윤의 아픈 손가락
https://yamstage.com/3358/


#スポイラーが含まれています。


「10本の指を噛んで痛くない指はない」と言うが、「トレイスユー」を見るとこの言葉が間違っていたことに気づく。二人劇で作り上げる作品は誰に注目し感情を没入するかによって、痛い指は変わってくる。「ここに俺がいる。俺の望むものは自由」。自由を渇望するウビンの瞳に視線を奪われる瞬間、舞台にはただ彼だけが存在する。彼の物語が知りたくなり、気にかかる。どんな理由があり、これほど悲しい目で自由を歌っているのか気になって仕方がない。

※10本の指をかんで痛くない指はない=子沢山でも自分の子はみな可愛いという意味の諺

「僕が考えるウビンは、他のものは何も要らない、ただボナと一緒に生きたがっている人物です。自殺さえしなければですが。そう思うと、ボナを抱くように演技しなければなりません。ボナは事をやらかして、片付けはウビンの役割じゃないですか。若干、母親のような感じもあります。ウビンは本当に優しい子です。でもそんなウビンが一度でも狂ってしまえば、誰も止められないですよね。」




ボナと共存すること。それがウビンの唯一の目標だ。このために彼は緻密な計画を立てて動く。はじめての登場の瞬間、マイクと落書きを見つめるウビンについて、ノユンは「この公演のエピローグが公演の最初に出ている」と説明した。彼は「マイクはボナのものだ。ボナはこのマイクを持って陳述しなければならない。その日のウビンの心情を見せたくてマイクを見つめる」と付け加えた。

「落書きとマイクを見ながら『今までこうしていたな』『今日を始めよう』と思っています。今日が昨日と同じかもしれないし、違うかもしれない。昨日があって今日が進むこともある。そう思って『今日は成功しよう』『ボナ、うまくやろう』と思って舞台に上がります。そして僕は自分の位置に行きボナを呼んで、そうしてまた劇が続いていく感覚で、その場面を演じています。」

ボナとウビンは同じであり、また違う存在だ。舞台にポツンと一人残された時、ウビンは床に絵を書き、陣取りゲームをし、時にはボナの名前を書きもする。この空間をノユンは「スクエア」と呼んだ。「トレイスユー」の舞台は用途が多様だ。クラブ「ドゥバイ」として人々に公開された空間になれば、ボナとウビンが存在する会話の場でもあり、彼らの内面を見せる空間として姿を変える。スクエアはそれよりもっと深いウビンの内面、またはボナの内面を映す所だ。

※陣取りゲーム=けんぱ


「スクエアでは、ウビンとボナは一度も顔を合わせません。そこで取る行動は『自分だったら一人でいるときに何をするか』という考えから着目したものです。ウビンはボナが薬を飲めないように、薬を集めています。薬を飲めば二人のうち一人は死ななければならないからです。だから薬を踏み潰します。監視カメラで見る時、ウビンがそんな行動を取るのはまずいから陣取りゲームをしてるんです。それはボナとウビンが小さい頃から一緒に陣取りゲームをしながら過ごしたというのを見せるモーションでもあります。次の場面でムンソンイル俳優も陣取りゲームをしますが、だから話が自然に繋がるんですよね。同時に子供時代にとどまっているということも見せられますし」

ボナに対するウビンほど、ウビンに対するノユンもまた緻密だった。繊細にキャラクターを仕上げて行った。そんな努力が実を結んだように観客の反応もまた熱い。ノユンが描くウビンの魅力を尋ねると、彼は「序盤のボナに振り回され、からかわれているウビンが気になるならオススメ」と話した。正反対のキャラクターを初めて見せることを望んだ彼は、このために衣装にも変化を加えた。

「衣装も、僕にとっては一種の『仕掛け』になると思っています。初めからそういうことを意識して衣装を替えたのではないです。もともとは、衣装が今着ているジャケットではなく、灰色のシャツでした。その衣装で後半部を演じようとすると、ボナと被る感じがあったんですよ。衣装が合っていないと思った瞬間、今着ているコートを見ました。見てすぐに、コレだと思いました。『太陽に目が眩み』が終わり、衣装を替え舞台に出ます。衣装の力をある程度もらってると思います。観客が仰るには、コートを着て出てくると怖いみたいなんですよね。ボナに植え付けたい感情が恐怖であるのもそうだし、また序盤と後半で違う感情の状態をそうやって分けるのも良いと思い、衣装を替えて出ています。」


#俺はお前だ、お前は俺だ

「マジで狂ってんのか、本当にキチガイ。世界の誰が見てもお前がキチガイ。」意味のない論争にも収穫はある。『変わり者』は二人共侮れないということを観客に見せてくれているからだ。対外的に「ドゥバイ」のキチガイはクボナだ。しかしウビンも決して取り残されているわけではない。どんぐりの背比べに、彼らは誰よりも真摯だ。互いに違うと主張する者たち、ウビンが眺めるボナはどんな人物なのか。

「確実なことは、本当にどこに飛んでいくか分からない子供だということです。でも台詞にあるように、耐えられないことが起きれば記憶を消してしまいます。それくらい軟弱なんです。記憶を消し自、自殺をし、痛みが多いです。強いふりをしますが、違います。だからこそどんどんボナを包むようになったと思います。どうしようもなく追い詰める演技をしますが、ボナが泣いている姿を見ると惻隠の情が生まれて、本当に不憫なんですよね。『やり過ぎた?』と思うこともあって。人の心を泣かせる子供だと思います。ボナを演じる俳優の能力も素晴らしいです。見ている人に母性愛を刺激するボナを作っているからです。」

今回の公演ではボナ役はムンソンイル、パクギュウォン、チェソクジンが熱演している。ノユンはムンソンイルと固定ペアで観客に出る。ウビン役を演じる他の俳優とは違い、パクギュウォン、チェソクジンとも呼吸を合わせたこともある。それぞれ違う魅力の3ボナ、ウビンを演じるノユンへも変わりなかった。相手の演技は良いシナジー効果を生み、ノユンのウビンをより堂々と仕上げて行った。

「ムンソンイル俳優のボナはとても落ち着いています。話も上手いですし。ぽんぽん飛び跳ねるというよりは落ち着きがあります。見ていると胸がいっぱいになりもします。ムンソンイル俳優の目が、相手をすごく悲しくさせるみたいなんです。だから後半部では僕がもっと強く追い詰めることになります。僕がそうすると、より悲しんでくれるし、よくやられてくれるからです。なにしろ演技が上手いのもありますし。時々腹が立っても、目を見つめてしまうと突然悲しくなる時があります。それと、気楽に演技できるのも良いです。」

共に公演する回数が増えるほど、彼らだけの『プロット』が生まれて当然だ。ムンソンイルとの公演では『~ください』が特別な瞬間として観客に見せられる。事前合意のありえないこと。ボナが吐き出す言葉にウビンは行動しなければならない。今日はどんなことをさせられるか心配になりながらもノユンは舞台に上がる前、万全の準備をする。もちろんそんな準備はムンソンイルの口から「ください」が出た瞬間、無用の長物になってしまうが。

「本当に想像もできないことが出てくる時があります。その時から頭がフル稼働させられます。それなりに時間を稼ぎながら上手く返そうとするのですが、それでも思いつかない時があります。少し前にもなんでそんな言葉が出てきたのかわかりませんが、『水に濡れたワラビを表現しながら"ください"』を言えと言ったんです。本当にありえない要求で、難しかったことを思い出します。

また、ノユンはパクギュウォンを「歌が本当に上手い」と称賛した。そのため、メインボーカルの座に十分なボナだと親指を立てた。続いて彼は「可愛いという単語が正しい表現なのかわかりませんが、誰が見ても本人がやられている状況なのに『必要ない。俺が全部勝つ』と言いながら行動する姿を見ると、精神的に一番幼いボナを演技していると思う」と説明した。



「苦痛を受けている時、とても辛そうにするスタイルです。後半部では、だから床に倒れて起きることもできません。逃げるのに必死なんです。頭を上げることもできなくて。パクギュウォン俳優と演技する時は、少しウビンがサイコパスのような感じがする時もあります。」

チェソクジン俳優との出会いは予定にはなかった。突然成立したクロスペアだった。「ありのままの最高峰だった」というノユンの言葉のように、熱い反応を引き起こした回として確認された。彼はチェソクジンと既に2回の公演を終えた。それからノユンはチェソクジンのボナを説明するのだが、慎重な姿を見せた。

「3人のボナの中で一番キチガイが似合うボナじゃないかと思います。正直に話すと、この人が何をするのか全く予想できないです。それほど超集中状態で公演しなければならなかったです。初めて公演をした時はボナが『トレイスユー』を歌って、マイク(スタンド)の場所にビール瓶を差して行ったんですけど、本当に呆れてしまって腹も立たなくて。もちろん面白かったです。これからまた会うことになるかは分かりませんが、またできたら面白い公演になると思います。」

別名「マンネペア」と呼ばれている。ウビン役の俳優の中で一番年下はノユンだ。ボナを演じる俳優の中で一番年下はチェソクジンだ。マンネ達が出会い、「この場所のキチガイはこの俺だ」ということを見せ、拍手喝采を浴びた。特に目に留まったのは結末だった。初めてのクロスペア公演でも鳥肌が立つ逆転を紡ぎ出すエンディングの忘れられない公演を見せてくれた。

「僕もエンディングがそうなるとは思ってなかったです。こうしようと合意して舞台に上がったわけでも無いです。軽く結末に関する話を、するにはしました。序盤は歌もそうだし台詞もそうだし、は初めて合わせるので、ギシギシときしむようで(噛み合ってなかった)。『ミスしたら大変なことになる』と思いいました。それで、僕が持ってるエナジーをすべて出しきりました。チェソクジン俳優も動揺に感じていたみたいです。幸いにも反応は良かったです。本当に感謝ですね。」

ノユンにとって大切な作品そのものの「トレイスユー」。長い期間観客に出会い、既に多くの観覧者がいる公演ではあるが、彼は「すべての俳優が本当に一生懸命観客に会う準備をしてきた。確信を持って言える。一つのペアを見るとまた別のペアが見たくなると思う」、「仕事や諸々でストレスを受けているなら、来て公演を見て、カーテンコールを楽しんでくれればストレスも吹っ飛ぶ」と話した後、インタビューを終えた。

5 Eunhasu Evans: 12月 2018 [인터뷰YAM #2] ‘트레이스 유’ 노윤의 아픈 손가락 https://yamstage.com/3358/ #スポイラーが含まれています。 「10本の指を噛んで痛くない指はない」と言うが、「トレイスユー」を見るとこの言葉が間違っていたことに気づく。二人劇で作...

【和訳】[インタビューYAM #1]ノユンが掴んだチャンスという名の「トレイスユー」

[인터뷰YAM #1] 노윤이 잡은 기회란 이름의 ‘트레이스 유’
https://yamstage.com/3356/

一人の男がいる。舞台に上がった彼はマイクを見つめる。壁を埋め尽くす落書きが男の視線を奪う。彼はすぐに歩き出し、ギターが置いてある後ろの席へ移動する。また別の男が舞台に上がる。彼はマイクを掴んで歌を唄う。たちまち、何かが気に入らなかったのかその場から逃げてしまう。ギターを弾いていた男がひとり、舞台を守る。

ここはクラブ「ドゥバイ」。二人の男はウビンとボナという名前で観客の前に立ってる。歌を唄う者もギターを引く者も、どこか疑わしい会話を繰り広げる。そうしてミュージカル「トレイスユー」が始まる。
「ロックバンドの物語だ。ここに一人の女性を置き葛藤が始まるのだが、その葛藤の中で物語が進む。」そう説明した俳優・ノユンと作品に関する話を伺った。


#また舞台へ、「トレイスユー」がくれたチャンス


ノユンにとって「トレイスユー」は公演以上の意味がある。ミュージカル「bare the musical」以降の次回作が決まるまで、彼は数多くのオーディションを受け、その度に満足できない結果に挫折を味わった。そういって凹み泣いているわけにはいかなかった。最後の瞬間までベストを尽くし舞台に上がる準備をしたが、時間は虚しく過ぎ、復学の時が近づいた。

「本当に大切な作品です。「トレイスユー」でじゃなかったら、復学して違う仕事を頑張ってたと思いいます。多くのことを学ばせてくれる作品でもあります。それまで舞台に立てなくて、また俳優として舞台に上がることになり、これ以上無いぐらい貴重な時間を過ごしています。今月は公演が多くてとても忙しい月になると思いますが、それさえも有り難いことにやりきれる気がします。本当に楽しいです。公演2時間が大切で、とにかくやり遂げたいという気持ちがあるので、より必死に臨んでいます。本当に久しぶりの感情です。」

過ぎた時間は忘れられない思い出になった。感謝に満ちたのあの日の記憶に、ノユンは目を輝かせた。当時、自身がウビンとして舞台に立つのか、ボナとして観客に会うのかわからなかった。配役が決まっていない状態でオーディションが進められたためだ。今はウビンとしてノユンに出会っているが、彼はボナとして舞台に立つ自身の姿も想像したという。

「実は、最初はボナを演じることになると思ってました。だからボナでしばらく練習もしました。僕がボナを演じたら、四次元、五次元的ではない、ムンソンイル俳優が演じるボナと似た感じになると思います。ムンソンイル俳優は素直で落ち着いたボナを演じています。僕が演技したら、結末は違うと思いますが似たような感じになるかなと思います。いつか機会があればボナもできると思いますが、とりあえず今はそれを考える暇が無いです。ウビンをちゃんと演らなきゃいけないから(笑)」

※四次元=不思議ちゃん、変わった人の意味。五次元はそれ以上におかしな人のこと。



今回の公演でノユンはチョンドンファ、キムデヒョンと共にウビン役を担った。ウビンの中で一番若い俳優として注目を浴びている。彼の年齢を聞くと、ウビンを演じてきた俳優とはハッキリと違うキャスティングだということを実感する。ノユンもこのことを認めた。「役に普段の姿をたくさん込めていると思う」という言葉は、自身がウビンを引き受けた理由を代弁している。

「ボナの場合は台詞にもあるように『完璧なキチガイ』を演じなければなりません。でもウビンは違います。ボナを見守りながら、時には操り、時には包み込んであげもします。ケアする役割です。ウビンを演ることになった大きな理由は、とにかく、見た目のせいだと思います。僕は年齢は若いですが成熟して見える外見です。そう思うと、顔も一役買ってると思います。演技する時、僕の低い声がウビンの台詞のトーンとピッタリと合ってるんじゃないかなと思います。」

「トレイスユー」は既に4回目のシーズンを迎えた。歳月とともに多くの紆余曲折を経て、作品は毎シーズン観客の愛を受け口コミになっている。俳優としてノユンはウビンというキャラクターを正反対に表現できるという点を魅力として上げた。特に普段の姿が溶け出してしまう程の劇中人物により心を奪われた、と説明した。忘れることなく毎シーズン劇場を訪ねる観客に通じる作品の魅力とは何なのか。

「最初は理解が難しいストーリーです。僕もやっぱり台本を初めて読んだときはそうでした。何を言っているのか分からなくて。二、三回見てみると大きな枠組みが脳内に描かれて、劇が理解できました。また俳優たちが作っていくディテールが本当に多いのですが、それも劇を細かく埋めていってると思います。俳優が望めばエンディングを違う方に持っていけるのも魅力ですね。結末が違えば、見る方としても劇が全然違うように感じられます。時にはこの俳優に『騙された』と思うこともありますよね」



#結末の力、その魅力にハマる


結末は物語の花だ。結末を見るために観客は120分という時間、客席に座り舞台の上で繰り広げられるストーリーを追いかける。エンディングの変化は事前合意が叶った状況でのみ可能だ。結末だけ変えて終わりではない。結末に応じて話の筋も細かい修正作業を経なければならない。ノユンは、それがまさに「トレイスユー」の魅力だと声を上げた。

「公演前から考えます。どうやって物語を進めていけば、僕たちが考える結末とピッタリ合うのか。それが一番面白いと思います。俳優たちの意志で結末を変えていけるということ、また見ている観客が感じて解釈するものによって結末が変わるということ。だから観客と俳優、皆が魅力を感じられる作品なんだと思います。」

大きな枠組みは決まっている。その中で自由に遊ぶことのできる自由が保証されている。自由には責任が伴い、時にはその責任感が負担になることもある。俳優の裁量によってその日の公演が変わるため、評価がより厳しくなる。ノユンはこのような負担感を自ら体験しながら、観客が入れた努力に、最大限恩返しできるよう努めている。

「観客はお金を出して公演を見に来ている方たちです。それぐらい僕たちがちゃんとしなければならないと思います。特にクロスペアで公演するときは特に厳しいです。突然のキャステイング変更でクロスペアとして舞台に上がったこともあって。僕は3人のボナすべてに会いました。3人とも本当に違います。ムンソンイル俳優のボナに合わせていると、他のボナに会う時はとても集中してから、疲れ果てます。『ちゃんとできたか…?』としばらく考えてしまいます。その瞬間、正しい絵とエナジー、感覚を伝えられたら十分に僕たちが望んだことが表現できると思います。」

回を重ねるごとにノユンは成長した。舞台に適応し、観客と親密度を形成しながら、ある程度の余裕も身につけた。今一度、彼は「劇場に入ってきて、ドレスリハーサルをするまでは毎日が大変だ」と言いながら過ぎた日々を思い出した。舞台ではない稽古場で進む練習は、それこそ茫々たる大海原に一人残された帆船のようだった。どのような感情で演技をすれば良いのかすらもピンと来なかったノユンは、リハーサルを通じてフィードバックをやり取りしながら少しずつ勘を探していった。

「数日間で完璧に勘を探すのは無理です。もちろん今も同じです。誰も完璧に離れないと思ってます。他の俳優のように仲間がいるわけでも無く、舞台でのノーハウが多いわけでもないです。そうやって舞台に立つのは大変だと思います。足りなさを埋めるために努力しています。僕だけのディテールを探して、舞台を埋めることが目標です。ずっと挑戦して、試して、その中でベストを探して作っていかなければならないと思います。」




5 Eunhasu Evans: 12月 2018 [인터뷰YAM #1] 노윤이 잡은 기회란 이름의 ‘트레이스 유’ https://yamstage.com/3356/ 一人の男がいる。舞台に上がった彼はマイクを見つめる。壁を埋め尽くす落書きが男の視線を奪う。彼はすぐに歩き出し、ギターが置いてある後ろの席へ移動する。...
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