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2018-12-08

【和訳】[インタビューYAM #2] 「トレイスユー」ノユンの痛む指

[인터뷰YAM #2] ‘트레이스 유’ 노윤의 아픈 손가락
https://yamstage.com/3358/


#スポイラーが含まれています。


「10本の指を噛んで痛くない指はない」と言うが、「トレイスユー」を見るとこの言葉が間違っていたことに気づく。二人劇で作り上げる作品は誰に注目し感情を没入するかによって、痛い指は変わってくる。「ここに俺がいる。俺の望むものは自由」。自由を渇望するウビンの瞳に視線を奪われる瞬間、舞台にはただ彼だけが存在する。彼の物語が知りたくなり、気にかかる。どんな理由があり、これほど悲しい目で自由を歌っているのか気になって仕方がない。

※10本の指をかんで痛くない指はない=子沢山でも自分の子はみな可愛いという意味の諺

「僕が考えるウビンは、他のものは何も要らない、ただボナと一緒に生きたがっている人物です。自殺さえしなければですが。そう思うと、ボナを抱くように演技しなければなりません。ボナは事をやらかして、片付けはウビンの役割じゃないですか。若干、母親のような感じもあります。ウビンは本当に優しい子です。でもそんなウビンが一度でも狂ってしまえば、誰も止められないですよね。」




ボナと共存すること。それがウビンの唯一の目標だ。このために彼は緻密な計画を立てて動く。はじめての登場の瞬間、マイクと落書きを見つめるウビンについて、ノユンは「この公演のエピローグが公演の最初に出ている」と説明した。彼は「マイクはボナのものだ。ボナはこのマイクを持って陳述しなければならない。その日のウビンの心情を見せたくてマイクを見つめる」と付け加えた。

「落書きとマイクを見ながら『今までこうしていたな』『今日を始めよう』と思っています。今日が昨日と同じかもしれないし、違うかもしれない。昨日があって今日が進むこともある。そう思って『今日は成功しよう』『ボナ、うまくやろう』と思って舞台に上がります。そして僕は自分の位置に行きボナを呼んで、そうしてまた劇が続いていく感覚で、その場面を演じています。」

ボナとウビンは同じであり、また違う存在だ。舞台にポツンと一人残された時、ウビンは床に絵を書き、陣取りゲームをし、時にはボナの名前を書きもする。この空間をノユンは「スクエア」と呼んだ。「トレイスユー」の舞台は用途が多様だ。クラブ「ドゥバイ」として人々に公開された空間になれば、ボナとウビンが存在する会話の場でもあり、彼らの内面を見せる空間として姿を変える。スクエアはそれよりもっと深いウビンの内面、またはボナの内面を映す所だ。

※陣取りゲーム=けんぱ


「スクエアでは、ウビンとボナは一度も顔を合わせません。そこで取る行動は『自分だったら一人でいるときに何をするか』という考えから着目したものです。ウビンはボナが薬を飲めないように、薬を集めています。薬を飲めば二人のうち一人は死ななければならないからです。だから薬を踏み潰します。監視カメラで見る時、ウビンがそんな行動を取るのはまずいから陣取りゲームをしてるんです。それはボナとウビンが小さい頃から一緒に陣取りゲームをしながら過ごしたというのを見せるモーションでもあります。次の場面でムンソンイル俳優も陣取りゲームをしますが、だから話が自然に繋がるんですよね。同時に子供時代にとどまっているということも見せられますし」

ボナに対するウビンほど、ウビンに対するノユンもまた緻密だった。繊細にキャラクターを仕上げて行った。そんな努力が実を結んだように観客の反応もまた熱い。ノユンが描くウビンの魅力を尋ねると、彼は「序盤のボナに振り回され、からかわれているウビンが気になるならオススメ」と話した。正反対のキャラクターを初めて見せることを望んだ彼は、このために衣装にも変化を加えた。

「衣装も、僕にとっては一種の『仕掛け』になると思っています。初めからそういうことを意識して衣装を替えたのではないです。もともとは、衣装が今着ているジャケットではなく、灰色のシャツでした。その衣装で後半部を演じようとすると、ボナと被る感じがあったんですよ。衣装が合っていないと思った瞬間、今着ているコートを見ました。見てすぐに、コレだと思いました。『太陽に目が眩み』が終わり、衣装を替え舞台に出ます。衣装の力をある程度もらってると思います。観客が仰るには、コートを着て出てくると怖いみたいなんですよね。ボナに植え付けたい感情が恐怖であるのもそうだし、また序盤と後半で違う感情の状態をそうやって分けるのも良いと思い、衣装を替えて出ています。」


#俺はお前だ、お前は俺だ

「マジで狂ってんのか、本当にキチガイ。世界の誰が見てもお前がキチガイ。」意味のない論争にも収穫はある。『変わり者』は二人共侮れないということを観客に見せてくれているからだ。対外的に「ドゥバイ」のキチガイはクボナだ。しかしウビンも決して取り残されているわけではない。どんぐりの背比べに、彼らは誰よりも真摯だ。互いに違うと主張する者たち、ウビンが眺めるボナはどんな人物なのか。

「確実なことは、本当にどこに飛んでいくか分からない子供だということです。でも台詞にあるように、耐えられないことが起きれば記憶を消してしまいます。それくらい軟弱なんです。記憶を消し自、自殺をし、痛みが多いです。強いふりをしますが、違います。だからこそどんどんボナを包むようになったと思います。どうしようもなく追い詰める演技をしますが、ボナが泣いている姿を見ると惻隠の情が生まれて、本当に不憫なんですよね。『やり過ぎた?』と思うこともあって。人の心を泣かせる子供だと思います。ボナを演じる俳優の能力も素晴らしいです。見ている人に母性愛を刺激するボナを作っているからです。」

今回の公演ではボナ役はムンソンイル、パクギュウォン、チェソクジンが熱演している。ノユンはムンソンイルと固定ペアで観客に出る。ウビン役を演じる他の俳優とは違い、パクギュウォン、チェソクジンとも呼吸を合わせたこともある。それぞれ違う魅力の3ボナ、ウビンを演じるノユンへも変わりなかった。相手の演技は良いシナジー効果を生み、ノユンのウビンをより堂々と仕上げて行った。

「ムンソンイル俳優のボナはとても落ち着いています。話も上手いですし。ぽんぽん飛び跳ねるというよりは落ち着きがあります。見ていると胸がいっぱいになりもします。ムンソンイル俳優の目が、相手をすごく悲しくさせるみたいなんです。だから後半部では僕がもっと強く追い詰めることになります。僕がそうすると、より悲しんでくれるし、よくやられてくれるからです。なにしろ演技が上手いのもありますし。時々腹が立っても、目を見つめてしまうと突然悲しくなる時があります。それと、気楽に演技できるのも良いです。」

共に公演する回数が増えるほど、彼らだけの『プロット』が生まれて当然だ。ムンソンイルとの公演では『~ください』が特別な瞬間として観客に見せられる。事前合意のありえないこと。ボナが吐き出す言葉にウビンは行動しなければならない。今日はどんなことをさせられるか心配になりながらもノユンは舞台に上がる前、万全の準備をする。もちろんそんな準備はムンソンイルの口から「ください」が出た瞬間、無用の長物になってしまうが。

「本当に想像もできないことが出てくる時があります。その時から頭がフル稼働させられます。それなりに時間を稼ぎながら上手く返そうとするのですが、それでも思いつかない時があります。少し前にもなんでそんな言葉が出てきたのかわかりませんが、『水に濡れたワラビを表現しながら"ください"』を言えと言ったんです。本当にありえない要求で、難しかったことを思い出します。

また、ノユンはパクギュウォンを「歌が本当に上手い」と称賛した。そのため、メインボーカルの座に十分なボナだと親指を立てた。続いて彼は「可愛いという単語が正しい表現なのかわかりませんが、誰が見ても本人がやられている状況なのに『必要ない。俺が全部勝つ』と言いながら行動する姿を見ると、精神的に一番幼いボナを演技していると思う」と説明した。



「苦痛を受けている時、とても辛そうにするスタイルです。後半部では、だから床に倒れて起きることもできません。逃げるのに必死なんです。頭を上げることもできなくて。パクギュウォン俳優と演技する時は、少しウビンがサイコパスのような感じがする時もあります。」

チェソクジン俳優との出会いは予定にはなかった。突然成立したクロスペアだった。「ありのままの最高峰だった」というノユンの言葉のように、熱い反応を引き起こした回として確認された。彼はチェソクジンと既に2回の公演を終えた。それからノユンはチェソクジンのボナを説明するのだが、慎重な姿を見せた。

「3人のボナの中で一番キチガイが似合うボナじゃないかと思います。正直に話すと、この人が何をするのか全く予想できないです。それほど超集中状態で公演しなければならなかったです。初めて公演をした時はボナが『トレイスユー』を歌って、マイク(スタンド)の場所にビール瓶を差して行ったんですけど、本当に呆れてしまって腹も立たなくて。もちろん面白かったです。これからまた会うことになるかは分かりませんが、またできたら面白い公演になると思います。」

別名「マンネペア」と呼ばれている。ウビン役の俳優の中で一番年下はノユンだ。ボナを演じる俳優の中で一番年下はチェソクジンだ。マンネ達が出会い、「この場所のキチガイはこの俺だ」ということを見せ、拍手喝采を浴びた。特に目に留まったのは結末だった。初めてのクロスペア公演でも鳥肌が立つ逆転を紡ぎ出すエンディングの忘れられない公演を見せてくれた。

「僕もエンディングがそうなるとは思ってなかったです。こうしようと合意して舞台に上がったわけでも無いです。軽く結末に関する話を、するにはしました。序盤は歌もそうだし台詞もそうだし、は初めて合わせるので、ギシギシときしむようで(噛み合ってなかった)。『ミスしたら大変なことになる』と思いいました。それで、僕が持ってるエナジーをすべて出しきりました。チェソクジン俳優も動揺に感じていたみたいです。幸いにも反応は良かったです。本当に感謝ですね。」

ノユンにとって大切な作品そのものの「トレイスユー」。長い期間観客に出会い、既に多くの観覧者がいる公演ではあるが、彼は「すべての俳優が本当に一生懸命観客に会う準備をしてきた。確信を持って言える。一つのペアを見るとまた別のペアが見たくなると思う」、「仕事や諸々でストレスを受けているなら、来て公演を見て、カーテンコールを楽しんでくれればストレスも吹っ飛ぶ」と話した後、インタビューを終えた。

5 Eunhasu Evans: 【和訳】[インタビューYAM #2] 「トレイスユー」ノユンの痛む指 [인터뷰YAM #2] ‘트레이스 유’ 노윤의 아픈 손가락 https://yamstage.com/3358/ #スポイラーが含まれています。 「10本の指を噛んで痛くない指はない」と言うが、「トレイスユー」を見るとこの言葉が間違っていたことに気づく。二人劇で作...
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