배우 노윤의 진입 궤도 ①
https://www.dosee.co.kr/online-magazine/%EB%B0%B0%EC%9A%B0-%EB%85%B8%EC%9C%A4%EC%9D%98-%EC%A7%84%EC%9E%85-%EA%B6%A4%EB%8F%84
배우 노윤의 진입 궤도 ②
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俳優ノユンの進入軌道
★まず簡単に自己紹介をお願いします
こんにちは。今年25歳になった、セクシーになりたいノユンです。今はトレイスユーをやっています。ドリームアートセンター1館でやっているので、よろしくおねがいします。
★トレイスユーをやりながら髪型をよく変えられてますね。
最初はくるっと巻いてロッカーみたいに見せたくてスピンスワローパーマをしました。髪が少しずつ長くなって切ってるうちにパーマのかかってない髪が出てきて、またどうしようかと思ってたら、僕が一度もブリーチしたことがなくて。一度ぐらいやってみてもいいんじゃないか、それで色を変えようかなと悩んでいるときに、メイクの先生と話をしたんですけど、ブリーチ1回してみたら?と勧めてくれて。カーキグレイに決めて、ブリーチを2回、カラーを1回しました。
★トレイスユーの台本を最初に受け取った時、どうでしたか?
「なんだこれ?」ですね。そして5秒後に「これは何を言いたいんだ?」本当にトレイスユー初見の観客が感じる感情そのままでした。どうしてかというと公演を見てないので、舞台に在るものを見たこともないし、テキストだけ見るとオーディションのシーンのようなパートは空いていて、より難しくて。2回目に読んだ時はストーリーが理解できました。3,4回読んだ時、こういうことが隠れているのかと分かったように思えます。初めて読んだ時は言葉通り「メンタル崩壊」でした。
★ウビンというキャラクターを作り上げた過程が気になります
今でも観客の皆様の立場だと、ウビンは「ノユンのウビンはこういうウビンなのか」と思えるかもしれませんが、僕はまだ正確に定義できないです。最初は「共存」という単語だけは考えていましたが、今は共存よりもお互いに見えない紐を握っているのが、僕のウビンのキーワードかなと思います。ボナとの紐が共存なのか、自分のおもちゃなのか、上下関係なのか定義はできませんが、ボナとつながっている感じだと思います。最初はそんな基本すら無かったんです。劇場に入ってドレスリハーサルに入るまで「メン(タル)崩(壊)」でした。自分が何をしたらいいのかが見えなくて。何かを入れるパート(※余白の多いシーン)が多いのに、そこで何をすればいいのか。そこでパッと変わる感情をどうやって表現すればいいのかすら全然分からなくって。最初はヒョンたちがやっているのをたくさん見ようとしてました。練習が終わる時間になっても、ヒョンたちが通し稽古すると言ったら座ってずっと見てたり。あまりにも漠然としていて、まずは見て学ばなければという気持ちが大きかったです。そしてキャリアの在るヒョンたちだと思うと、もっと助けになりました。生まれてから短い時間で一番たくさん台本を読んだのは「トレイスユー」ですね。何度見ても答えは無いけど、これを見るぐらいはしなきゃという思いから。ずっと一人で歩きながら台詞をぶつぶつ呟いてみたりもして、ずっと練習しました。公演が始まってからもずっとモニターしたり、空いている部分のチェックをして、もっとやらなきゃなとか思いながら補っていった感じです。
★そうやって作り上げた「ノユンウビン」の一番大きな感情は何でしょうか。
覇気。若者の覇気。そして体力的な部分でもエナジーが溢れているんじゃないかな。もちろんヒョンたちも元々体力があるから似たり寄ったりとは思いますが(笑)
もう一つ挙げるなら…ハード面では僕が少し年齢を重ねてるように見えても、ソフト面では若いんじゃないかな。ヒョンたちはキャリアが多いので、本人たちが作り足すものが多いけれど、僕の場合は誰かの助けを吸収して受け入れるほうが早いと思います。そういう意味でもホット先生は(笑)、ソンイリヒョンには本当にたくさん学びました。もちろん練習室でもたくさん練習をしましたが、終わってからも休みの日に会って一緒に練習したり。こうして見ると、俳優と俳優としてお互いの演技を指導することは、本当に簡単じゃないことなのに、僕がヒョンにたくさんお願いして学びました。いろんなことを教えてくれたので本当に助けになりました。そう思うと僕だけじゃなくて、少しだけど相手の演技のスキまで感じることができました。これは僕が幼い=白紙状態だからすぐに学ぶことができる長所のおかげじゃないかな。ノユンウビンの長所は、ソフト面の若さだと思います(笑)
★トレイスユーは結末と流れがとても柔軟な公演ですが、どこからどこまで相手役と約束をしているのか、その境界が気になります。
観客の皆さんが一番気になる質問ですね。一体いつ互いに話をして、どこからどこまでが即興で、どの部分が組まれたものなのか。僕とソンイリヒョンの場合は、劇場に来る前でもなにか思いついたらまず電話をします。まず電話で投げておいて、劇場で会ったときにそこから絞り出すように考えます。アレンジが多いので負担ではありますが、俳優としての欲望が生まれるんですよね。まずは大きなイメージと結末を決めておきます。それを基盤に、僕はウビンが最初に登場する時からこれをどう少しずつ伏線として見せていけるか考えながら作り上げていきます、オーディションシーンも、状況や大きなコンセプトだけは掴んでおいて。エンディングのイメージに合わせること以外にも、その中にそれぞれの叙事(ストーリー)を積み重ながら作っていくんです。ソッチニヒョンのように何故か一度会って公演をすることになったり(※急なキャスト変更)、ギュウォニヒョンに久々にあって公演をする場合は、公演前に最初から最後まで台詞をドライに口に出してみながら、軽く合わせてみたりもします。
★そうやって大きなイメージを置くとすると、相手の呼吸や感情をその時その時キャッチしてついていくのは難しいと思うのですが。決めた通りに進まないとか…
そういう時もありますよね。公演をしながらそう感じてソンイリヒョンの目を見ると、フィーリングが来る時があります。まだ公演は序盤なのに「あ、これは僕たちが話した感じからは違う風に行ってるな」と思う時があります。そうしたら、前もって話した通りに必ずするわけでなく、サッと変えます。公演中互いに交替しながら(※袖にはける時?)、楽屋にいる時にはヒョンや僕が変えた考えを紙に書いておいたりして。そう思うと、公演前にあらかじめ話しておいてもどうやって変わるか分からないから、より集中するしかないんですよね。そういう日はより難しいと同時に、より楽しいです。あと僕は最大限、相手の目を見ようとしてます。普通、人の目を見ていれば嘘かどうか大体分かるじゃないですか、だから相手の目を見たり、その人のモーション……あとで歌う時に真似できるかどうか、そういうことを?(見たりして)
最大限ボナの状態をチェックして、その役を利用したりしようと思ってます。
★そんなに多様な結末を作ると、単純な結末以上の物語まで想像できそうですね。
ギュウォニヒョンとは結末をつないで見せたこともあります。ある日、ヒョンのボナがエンディングで薬を飲んだんです。次の公演の時はそれだけ止めてみても面白そうだなと思ったんです。なので次の公演の日、ボナが薬を飲めないように僕が薬を飲んで、その次はボナが薬を飲んで、ウビンまで同時に倒れるように連続させてお見せしました。こうやってエンディングをつないでいくのは、実はその次もしてみようと思ってたんですけど、その日その日の公演の感覚があまりにも違うので、そうやって細かく変えて繋いでいくのは大変で。繋いでいくよりは最初から反転させてみよう!と思って、前の日のエンディングをひっくり返した公演もありました。
★毎日変化する公演の中でも、ウビンとしてこれだけは守るという部分はありますか?
もともとは「共存」だと他のインタビューでもお話ししました。そう思ってたんですけど、最近ギュウォニヒョンと公演しながら、「ボナが俺の話を聞かないのなら消してしまって、新しいボナを連れて来なきゃ」という思いで公演したことがあります。その時僕の考えは砕けました。もともと持っていた「共存」という固定キーワードが崩れたんです。それからは共存よりは「ボナとの紐」と表現するようになりました。今までしっかりお見せしようとしているのは「太陽に目が眩み」。このナンバー前までは、ボナを愛しく思う感じで見せようと思ってます。ある時は愛情が執着になり、ウビンがボナにすがることもできるし、愛しいからこそある瞬間からピントがずれて「こいつを俺の下に押さえつけなければ」という執着の差はありますが、若干の愛情を持ってると思います。話したこと以外にも、自分のウビンについて悩み中です。劇と、劇の演技をお見せできることについては感謝してますしとても楽しんでいますが、変わらないガイドラインを掴めたなら確実に俳優として深くなれる機会だと思ってます。公演はもうあまり残ってませんが、これからもより悩みながら作っていけるんじゃないかと思います。
★トレイスユーは代表的なマニア公演として屈指の作品ですが、初めて見に来る観客と毎日見る観客、この二兎を同時に捕まえるのは難しそうですね。
ちょうど公演が始まる前に話したんですが、トレイスユーrepriseを歌わないで舞台に上がったらどうか?というアイデアが出た日がありました。ですが同時に、もちろん毎日来る方もいるけど、初めて来る方に対してミュージカルで1曲勝手に削ってしまうのはさすがにやり過ぎだと思いました。アレンジしたとしても正確な情報を伝えることが正しいと思います。毎回見に来る方たちは、本当にわずかなディテールも全部見てくれる方たちです。そんな方たちの楽しみのためにも、ディテールを増やしていってます。初めて見る方は、この劇のたくさんのディテールをすべて観察することはできません。ディテールが問題なのではなく、大きなイメージをメインに見てくださっているので。たいていは、台詞や歌う時のディクションに発声に気を使っています。あと台詞を言う時は、それがボナに言っているのか観客に言っているのかをしっかりわけて、観客に言う時は彼らが自分が何を言わんとしているかハッキリ分かるようにすることが、僕の最初の意図ですね。ボナに言う時も「これって曖昧?」という感じではやらないように努力しました。基本的なことはちゃんと守ろうと努力しましたね。基本的なことを守りながら、より多くのことをお見せするために努力しているので、難しいです。
★それでは、お話しした2タイプの観客にアドバイスをするなら?
まず正直にお話しすると、最初はコンサート形式でとっても楽しく進みますが、ある瞬間から静かになり、雰囲気が暗くなり……そうしてみると一瞬眠くなるかと思います。特に初めて見る方は。でもそう思うと本当に残念なのは、この劇は台詞より歌の歌詞にスポイラーが含まれているといっても過言ではないほど、比喩的でありながら直接的な表現が存在します。後半で続く「女が死んだ」「女はお前を捨てた」「キチガイ2」「彼女の告白」まで全部聞いて、彼女の死、その経緯、そして正体まですべての事実を知ることができます。そしてまた僕のセリフの中で「心配するな。もうここから出ることができる。3年前のあの日、お前があの女を……」と言いながら薬を持って精神病院について話すとき。そのシーンを見なければ、この子供たちがどこにいたのか、どうしてこんなに辛く傷ついていたのか分からないと思うんです。その台詞を言いながら、観客の皆さんにもっとちゃんと伝えようとはしていますが、いざとなると逃してしまうかもしれません。初めて見る方々はそこを見てもらえたらいいかなと思います。
よく見に来られる方々は、実際この劇のカーテンコールの時だけの話をしても、台詞も歌詞も全部知ってらっしゃるほど、この劇を愛している方々です。僕が本当に驚いたのは、劇の流れに合わせて単語一つ変えただけでも、それをすぐに気づいていたんです。そんな小さなことにも集中して見てくださって、その度に喜びを感じます。そんな方々にはご存知の内容ではありますが、ある部分でこの俳優はどうやって導いていくのかを見てくださったら良いと思います。これからも努力しますので、僕がお見せするアレンジを集中して見てくれたら良いですね。
俳優ノユンの進入軌道②
★ 年齢に比べて言動や行動がとてもクール(あっさり?)に感じます。相対的に今の若い年齢に似合わないほどの評価を受けていますが、どのように感じていますか?
そういう話を聞くのは好きです。俳優として捨てることのできない長点だと思います。それにもっと早く年を取って、その状態で止まっていたいとも思います。30代前半ぐらいになったら、今持ってる魅力をもっと極大化できるんじゃないかと思ったんです。まだ分かりませんが、その時が来れば今よりもっと成熟していると思います。もっと分別がつくようになってれば良いし、話すことも重み(深み)が生まれば良いと思ってます。
★今の自分を作った成長過程(環境)や背景があるのなら。
小さいころから色々な経験をして育ちました。中学校の頃から、アルバイトをしなかったことが無かったです。家庭が大変だったわけではなくて、お小遣いをもらいながらもバイトを続けてました。食事代がとんでもなくかかったので…。トリビアを言うと、カルビの店でカルビを5人分、ライス8つ、テンジャンチゲを7つも食べました。コストコのピザも1枚全部、ひとりで食べます。服も好きなのでたくさん買うほうでしたし。そうやって自分でお金を稼いで使うのが好きで、いろんな仕事をたくさんしてみました。あと、運動をしていて失敗の辛さも経験しましたし…あれこれ経験が多いので、そうなったみたいです。人というのは生活によって顔が変わると言うじゃないですか。今はたくさんの愛をもらって顔がどんどん良くなっていっていますが、その当時はぐっと老けてました(笑)また、家がすごく自由な雰囲気で。自分の人生は自分で構築するのだから、大きな事故さえ起こさなければ大丈夫と思ってたみたいです。その代わり、僕が何かを学びたいと言ったらすぐに支援してくれました。だからミュージカルもすぐに始められました。
★そのきっかけとなったミュージカルが「三銃士」だと伺いました。
その時(ミュージカル俳優になる)決断を簡単に出したのは、僕が運動を辞めて実用音楽を習っている最中でした。歌手になるというよりは、歌が好きだから何かしら学んでみよう、と思って始めたんです。俳優という職業にならなきゃと思ったことも無くて。そうこうしてミュージカルを見ることになったのですが、とても面白かったんです。結局これをやらなきゃと思い、すぐ母親に電話してこれをやると言いました。本当にその次の日からすぐレッスンを受け始めました。
★それでは、目標や好きなものができたら、すぐにそれだけを追いかけるタイプ?
ミュージカルを選んだことが意外でした。人生でそこまでハマったのは初めてでした。もちろん(ほかに)学びたいことも多くて。今は余裕がないのでできませんが…例えば公演や練習中の時、突然旅行に行きたいと思っても行けないじゃないですか。時間的にも経済的にも余裕がつくなら、本当に学びたいことが多いのですぐにやるんじゃないかなと思います。
★それで、公演をより見るようになったんですね。
たくさん見ます。気になるものは必ず見ます。あ、最近も「ジェントルマンズガイド」が絶対に見たくて、でも見れずにいます。一番最近見たのは「マリーキュリー」だったと思います。そういった創作作品の場合、トライアウトをやってから本公演として上がる機会がある作品じゃないですか。だから題材が良いとかキャラクターの魅力があるのなら、まずは見に行きます。あとは、チョ・ヒョンギュンひょんにむみたいに好きな俳優がいると、ファン心から見に行くこともするし、親しいひょんたちの作品を見に行ったりもして……ただ気になる公演をたくさん見に行ってます。
★話を伺いながらミュージカルに対する愛情を感じます。
好きですよね。僕が今演技するこの舞台を愛しているみたいです。また、それほど音楽を愛しているんだとも思います。それにこれからの目標が一つ生まれたんです。まだ調べている最中ですが、YouTubeチャンネルをひとつ開いて、カバーを上げたいんです。歌謡曲でもミュージカルナンバーでも歌ってアップしたいです。今後の趣味にならないかなと思ってます。
★そうすると、公演以外のコンテンツだと主にどんなものに関心がありますか?
美味しいものが好きだし、写真を撮るのも好きだし、旅行も好きだし、運動もとても好きです。でも最近は旅行も行けずにいるし、運動もサッカーやバスケのような走るものより室内でする運動を主にやってます。スクリーン野球やボーリング、卓球みたいなのが好きです。レジャースポーツをそんなにやったことが無いので、学んでみたくもあります。あ、映画もたくさん観ます。最近見たのは「バンブルビー」で、その前は「麻薬王」を見ました。映画館で見るのも好きですが、家でもたくさん観ます。家で映画をたくさん見ますが、昔の映画をたくさん見ます。「オールドボーイ」「パイラン」「ライフ・イズ・ビューティフル」などの映画好きです。代わりに僕はドラマは見ません。もともとテレビを見ないので。大学に入学するまで、最後に放送をちゃんと見てたのは「ドラゴン桜(※韓国版)」でしたね。ドラマの次回の話を待つのができなくて、お金を払ってでも一気見しないとダメです。ゲームも元々しなくて。ミュージカルを始めた日に辞めました。(ミュージカルを)遅くに始めたので、入試準備をする他の友人より時間が無かったんです。だから辞めました。
★そうして多方面に関心を持つと、体をまじめに動かさないといけないですよね。舞台の外でもエネルギーが溢れているようです。
最近は特に(エネルギーは)無いです。公演で疲れているのもありますが、思ったより自分が静的だと感じたんです。実は、体でエネルギーを発散させるタイプじゃなくて。運動をするときも情熱的に走るタイプじゃなかったので。だから初めて稽古で「ある少年の物語」を歌ったとき、楽しまなきゃいけないのに僕がじっと立って歌ったので、ナムジン先生(歌手?)のようだと言われました(笑)その時から自分を起こす(奮い立たせる)ことから初めて、自分だけのステップと動作を作りました。
★では普段は静的に何をして過ごしていますか?
ただたくさん食べてます。公演前に食べて、終わってからも食べて…(笑)あ、食べながら自分が歌った歌やプレスコール映像を見ながらモニタリングします。自分の出てる動画を何百回も見ながら、気になる部分や歌うとき何を変えるべきか探そうと思ってます。もしかすると自分の姿や声が好きだからそんなことをしてるのかもしれませんが、それを繰り返して見ながら、良くない部分を直そうと努力しているんです。自分が歌をどう歌っているか知らないといけないと思ってます。
★では自己検閲(※直訳)をたくさんする方ですか?
実は毎回後悔することだらけです。今までやってきたことを振り返ると、一つも完ぺきだったことはないんです。寝る前に一個ずつ振り返ってみてます。今日の公演はどうだったか、これをどうすればもっとよくできるか、または歌を聴きながら違う風に歌えばもっと良くなるのか、とか考えます。すべての人がそうあるように、そうやって後悔して考えながら、次にまた失敗しなければ発展するんだと思います。
★まだ舞台に立ってそれほど経っていない俳優として、去る2018年、一番記憶に残った瞬間は。
2つ挙げられます。ベアの千秋楽とトレイスユーの初日。ベアの千秋楽は一番悲しかった瞬間です。ジェイソンとしても俳優としても色々な感情が複雑的に混ざって、より悲しかったです。トレイスユーの初日は嬉しくてそわそわしながら、同時に安堵もしました。公演が始まったんだな、もっと頑張らなきゃ、そんな思いがしました。
★それでは2019年に舞台で叶えたいことは?
悩むところですね。まずは今年度はずっと仕事がしたいです。それが目標です。去年は休みもしたし、良いチャンスに出会って2つもフィルモグラフィを積み上げられたので、これからももっとやってみたいです。これからたくさん、良い作品がやって来るので、それを支えられる実力を準備する1年になったら良いと思ってます。
★それ以外に目標があれば。
重厚な人間になりたいです。どっしりとしていて、奥ゆかしさとカリスマがあるのが好きなので。それに知性まで兼ね備えられれば良いですね。賢い俳優になりたいです。聡明というよりは怜悧に多くのことを考えられて、賢く生きて行ける俳優がかっこいい俳優だと思います。なので最近は本ももっと読もうと努力しています。
★最後にインタビューを読んでいる方へ。
「トレイスユー」を演りあがら、確実に表現するやり方と瞬間に対処する瞬発力、センスのような部分では、前より舞台がたくさん体現されていると思います。だから僕自身も舞台が楽になったし、面白くもなりました。そして今はもうすこし自分だけのものを作って、深さをお見せできるように努力しようと思っています。もちろん一瞬で作れるとは思っていませんが、今回の作品、そしてその次の作品まで続きながら、僕の夢見るかっこいい俳優、良い俳優になれるよう努力しますので、優しく見守っていただけたらありがたいです。最後に、新年の幸福をたくさん受け取って、仕事は少なく、お金は多くお稼ぎください!
いつもすべてがよく行くわけではないですが、一瞬一瞬を乗り越えていけることを願っています。これからもずっとお会いできると嬉しいです(笑)
応援します。インタビューを読んでいただき、ありがとうございました。