オタク特有の早口。
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ミュージカル ランボー再演 それは衝撃だった。
正直ランボーなんて名前も知らなかったし、怒りの脱出(それすらも見ていないのだが)かと思ったし、ヴェルレーヌなんて聞いたこともなかった。これでも私、英文科だったのだが。あ、関係なかったわ(第二言語ドイツ語だし)
みんな初演見てたし(天の邪鬼なのでみんなが見てるやつ見たくない)
ダブルケーだし(なんか肌に合わなさそうで食わず嫌いしてた)
なんか内容も面白くないとか眠いとか言われてたし…
なんか床にキスすることだけは知ってた・・・
そんな状況で見た
2019年10月12日
ペクヒョンフン キムジェボムの ミュージカルランボー再演マチソワ
(ちょっとドゥラエについては後述)
いや、・・・・・なんという面白さ???????????????
私が今まで見た作品の中で(たいして見てないが)トップを争う完成度の高さだった。
ストーリー、音楽、演出、そしてキャラクター。全部良いじゃん。なんだよ。
ええ。
もうそれは、
この一言につきる(?)
初見なのに普通に引くほど泣いた。「緑」ずるすぎるでしょ、あれ。
歌詞は心配していたよりは聞き取れたけどランボーの詩は難解すぎて日本語でも理解できないからしょうがないね(?)
とりあえず音楽が良かった。
まず、一曲目は「ほ~ん」みたいな感じで聞いてたんだけど、二曲目の「酔いどれ船」が良すぎる。何言ってるか1ミリもわからんけど好きすぎる。特に「ドゥラエ!あ~あ~あ~あ~♪」(こういう導くように歌うのに弱い)テンションめっちゃ上がる。
そのあとの「母音」も可愛らしいメロディで可愛すぎる(?)
、と思いきやそのあとの「高い塔の唄」なんtですかあれは?なんであんなドラマティックな1幕最後みたいな唄なんですか?私が運命的な出会いに弱いの知ってて書いたんでしょうか?不思議です。超良かったです。
一曲一曲書いてたら暇がないので一旦ここでやめますけど、今のところ私が一番好きな曲は「どうしてなのか(あるすおぷそら)」です。
で、次にキャラとストーリー。
あのさあ、まったく正反対に見えてどこかでつながっていた二人が出会うのめっっっっっっっっっっちゃオタク向けじゃない!??!!?!!??!?!?!?!?!!?
ランボーオタク向け要素ありすぎ。性癖ダイレクトアタック。
特にヒョンフンランボーはでかいのにジェボムヴェルレーヌは小さくて細いしなんなら作画(キャラデザ)も違うから、二人の「出会わなかったであろう」感がより増していて、だけれどそんな二人が惹かれ合う、そう彼らは太陽と月(背くな)、海と船、光と闇・・・そういう対立構造なんですね。(?)
ひょんふんランボーはキラキラしてて夢に満ち溢れていて冒険家で好奇心旺盛なネコ科の生き物かと思えば、急にリストカットしてくるメンヘラな一面も持ち合わせてて怖いですね。いきなりヴェルレーヌの手にペン突き立てた時何事かと思ったマジで。ジェットコースターみたいで見ながら超ワクワクした。
ヴェルレーヌに出会った瞬間はキャ~~★とテンション高いのに、「親は?」って聞かれた瞬間一気に冷めて、態度が若干悪くなるのも、危うい二面性を秘めている子なんだなということがわかる。冒頭から。すごい。この日のキョンランボーはナオミとかロリータのたぐいの、ワガママで自分本意な魅力的な人だった。
一方でジェボムヴェルレーヌは、いや、わかってたけどすごかった。
そんな二人が出会って、ヴェルレーヌはランボーの光に照らされて影が濃くなってく(ここオタク)。
順番に語ってくけど、「白い月」。カウンセリングか????????????自由奔放なランボーが親みたいな、慈悲に満ちた眼差しで吐露するヴェルレーヌを見つめてるの尊さ5億点。そう、ヒョンフンランボーは女神。「聞かせて、あなたの声で」って殺し文句過ぎない?私も来世で言われたいわ。二人で見つめ合いながら歌うの、最高に百合じゃん。
その後にやっぱり詩が書きたいけど書けない><っていうヴェルに対して、全てを捨てて俺と行こう!って誘うのマジクソ小悪魔。そして案の定悪魔の誘いに乗ってしまうヴェルレーヌ。ソワレで駅にいるランボーがこっちを見たときにとっさに顔をそむけて隠れようとしてたの超かわいいですね。来ると思ってた!と笑顔で言うランボーも嬉しそうだし、ヴェルレーヌも光に近づいて希望に満ち溢れてて可愛いですね。
はいそこからの現代の駅、ドゥラエが待ってる。ここの切り替わり方、ヴェルレーヌが追憶しているみたいな演出超好き(スリル・ミー2014でも大好きだった)。ジェボムヴェルレーヌ、あんなにニコニコ可愛かったのに現代では手が震えてすぐお酒飲んじゃう。そして「あいつといて幸せだったことなんて一度も無い!」まで言っちゃう。何があったの。(あとここのドゥラエの「あなたには幸せな瞬間は無かったんですか?」ってセリフ超好き)
その後に来るのが「どうしてなのか」ですね。ランボーが海で手を広げてカモメをおいかけるみたいなのオタク超好きなやつじゃん。とりあえず私は好きです。そして歌詞が、ランボーは光でヴェルレーヌは闇ってか影。好きに決まってるじゃん~~!!ランボーは何も気づかないまま歌ってるのもいいですが、後半に寂しげなヴェルレーヌに気づくんですね。そして木の枝を拾って詩を書くように促す。リハビリか?????最初は拒否るヴェルレーヌが負けて書き出すのが良い。はあ~~~心~~~~~~~~~(?)最終的にお互いの詩を尊んでキスするんだけど、あれは砂浜???じゃりじゃりするよ!! ソワレではヴェルレーヌがキス3回ぐらいしてて「ありがとう、ありがとう…」って聞こえないようにつぶやいてるのがすごいよかった。詩にキスされて照れて逃げてくランボーも超尊かった。最高に百合。
次に再演から追加されたらしい「昨日の出会い」。ドゥラエ→ランボー←ヴェルレーヌっていう想い人の想いが交錯する(?)修羅場ソング。ここでヴェルレーヌがランボーの寝顔見つめながらにこにこ詩を書くの超天使。ヴェルにとって幸せな時間だったんだろうな…泣。だけれどこっそりランボーの詩を読んで、「俺が書きたい詩、でも俺には書けない詩」って言うのせつなすぎない?ヴェルも才能だとは思うけど、才能と努力っていう普遍的な超えられない壁のコンフリクトがあって超エモ。ここでヴェルレーヌの闇が。。また。。。
そしてランボーが目覚めてヴェルレーヌの詩を読むんだけど、彼は彼でちゃんとヴェルを評価してる。「完成したら一番最初に見せてよ」なんていじらしい(?いじらしい?)。そしてドゥラエ登場。修羅場完成。ランボーはヴェルの気も知らずドゥラエと盛り上がるんだけど、その後ろで自分の詩をぐしゃってするの~~~~~~~~~~~~~~~つら~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~そしていきなり批判されるしゴシップは読まされるしでつらたん。あ、下記忘れたけどヴェルが幻聴(というか?)に悩まされてるのは良いですね。メンヘラなの彼。
幸せだった時から目覚めたヴェルがランボーに思いをぶちまけるところはすごく良いですね。弱々しい主人公のヴェルレーヌと、光であり悩みの原因であるランボー。この対立が超~~~良い。ランボーはヴェルの気持ちを全くわかってないわけじゃなくて、つらいのもわかる、わかるけどまだ止まっちゃ駄目だっていう多少の心配はあるよね。あとここのランボーの「酔ったままでいよう、ずっと夢の中にいよう」っていうのエモい。
続き。↑てっきり別れたのかと思ったけど普通にまだ同棲してましたね。冬で寒くて、貧乏そうな二人……ヴェルが持ってきた手紙に「俺には関係ない話じゃん(←じゃんがポイント)」とギャルみたいに言うランボーが印象的だった(言ってない)。うっかり「誰にもお前の詩は理解できない!」って言っちゃうヴェルが、自分にも言ってるみたいな感じで悲しい。自分の耳も痛い。「今なんて言った?」っていうランボーの激おこ感も好き。ヴェ「誰にも理解できない!」ラ「それはあなたの評価?」ヴェ「世間の評価だ!」ラ「あなたの考えを聞いたんだ」ヴェ「俺の意見なんて大事じゃない!」ラ「大事だよ!!!!」←ここ好き!!!!!!!!!!!!!!!愛感じる
ここの喧嘩、超痴話喧嘩でくだらないですね(そこがいい)歌詞よくわかんないけどお互いを尊敬してるような気はする。そして、ランボーがヴェルレーヌを慰めるように背後から抱きつくところキマシタワー!!って思ったけどそのあとのペンぶっ刺しの急降下すご。高低差ありすぎて耳キーンってなるわ。初見の時予想外でびっくりしちゃってニヤニヤしながら大口開けて見てました(?)いきなりランボーがあんなことしたんで本当に驚いたんだけど、あれが彼の危険な二面性なんですね。メンヘラしかいないんかこの劇は?(ドゥラエ入れて)めちゃくちゃ激昂してるランボーが、ヴェルレーヌが切なげに「本当に必要だったのはお前だ…」て言って行っちゃうと泣いちゃうの、弱い二人のくだらない喧嘩だったんだなあ。。って思う。
地元にかえって来たランボーが、俺の事理解してくれるのはあの人しかいない…ってドゥラエを目の前にして言うのあまりにも残酷。
で、ここからがジェボムヴェルのすごい好きなとこなんですけど、何やっても書けなくてついには木の枝で書こうとしちゃうみたいな、今ここにはいないランボーにすがってる感…・・・挙げ句には許してほしいやり直したいって手紙を書こうとしちゃうし。そこに現れるランボー。お前どこから来たんだ???裏口??窓???しかも超ラフな格好。だからこのランボーはヴェルレーヌの幻覚説はある(ない)。ランボーに抱きつくヴェルレーヌ尊い。身長差が光る。そのあと「もう追い返したよ、あはは」って苦しげに笑って、やり直そうって持ちかける必死さ。そして99年のネイスンばりの冷たさを通すランボー……最終的にはノックの音とランボーのリスカ(?)に追い詰められて発泡しちゃうの、最高に狂気的なメンヘラシーンで大好き。あそこのランボーがいまいち理解しがたいけど多分ランボーを理解できる人のほうがすごいと思います。病みながら歌うヴェルレーヌは良いですね。ランボーはそんな彼に最低なむごいこと言って去っていくわけですけど、お前会いに来といてその態度はなんやねん。手を打たれたときの驚いた顔好き。
決別。劇中ではその後の二人は顔を合わせてないみたいですね。俺はアフリカに行く、っていうヒョンフンランボーの嬉しんだか悲しいんだかわからない達観した顔と声が好き。そのあとの三重唱、オタクが好きなやつじゃん。それぞれの想いが交錯する唄大好き。ありがとうございます。ここのランボーが、もちろん現代の二人には見えない、知らないランボーなわけだけど、前述した嬉しいのか悲しいのかわからない表情でふたりを導くような演出が好きです。この血にランボーの魂があることがよく伝わってきますね。。過去と現実が交差する演出も性癖なんで・・自分……あとこういう終盤の三重唱は高確率で泣きます。そんなの見た記憶ないから前例を挙げられないけど。(?????)
最後、老いたランボーが出てくるじゃん。卑怯だよね。泣かせに来てる(悔しいけど泣いちゃう)。ついに「緑」を歌う時のヒョンフンランボーの嬉しそうな顔が~~~ふええ~~~~~(さっきから嬉しそうな顔としか表現できねえ!!)そしてそれを聞いたヴェルレーヌが涙ぐみながら歌うじゃん、で、老ランボーと現ヴェルが目を合わせてうたうところで泣かない人いる!?!??!?!?!!!!そしてヴェルがランボーの頬に手を触れようとするけどランボーは席に戻っちゃうの辛すぎワロタ!!!!!!!!!!!!!!!!!!もっと早く和解しとけ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1けどなるべくしてなった結末だから仕方ないと思える美しさ(?)。
「ばかだなポール・・みんなはわかってるのに自分だけが詩の素晴らしさを知らないんだ」みたいにつぶやくランボーが。。女神じゃん・・・やっぱりヴェルの心はお見通しですね。。そのあともえぐえぐ涙ぐみながらランボーの話を聞いて、そしてランボーを残したまま、ドゥラエとヴェルレーヌがその場をさろうとするシーンが言われもなく好きです。(いきなりドゥラエにふれるな)「本当はランボーのために此処に来たんじゃないんです」って言うドゥラエが本音を言うのもいいし、そしてヴェルも「彼といて幸せだった瞬間が、たしかにあった。今でも鮮明に覚えてる」って言うのも……ランボーのせいでギスギスしてた二人がついに和解できたのも良いし、ランボーの真意(?)がわかって、二人前向きに未来に踏み出していくんだろうな・・・そんな明るさがあって・・
で、最後の「永遠」。。これは希望なのか絶望なのか、やっぱり詩を読んだだけではわからないけど、私には希望に聞こえます。ランボーが幸福な時間を経て、最後には不幸の道を選んで見つけた人生の答え?それは不幸と絶望だったかもしれないけど、この唄からは前向きな、というか、後ろ向きではない力があって、好き。最後に杖を投げ出して、しっかり立ち上がるところ。。。なんか言われもない切ないエンディングだけど、私は本当に良い終わり方だと思った。見る人に委ねとこう、エンディングなんて。。。
カテコ。「並んで」?これ初演では「永遠」のあとにあったって聞いたけど、カテコで正解では? 3人の幸せな過去というか幸せな世界というか・・・いやてか歌詞めっちゃオタクじゃない?アニソンかと思ったわ!!すき。。
というわけで初見なのに悪いところがまったく見つからなかったランボー再演。誰だつまんないって言ったやつ!!!!!!!!!!!!キョンボムを見ろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あ。。
ドゥラエ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヤンデレなんじゃないかと疑ってた私を許しておくれ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(割と好きなのでまた気が向いたら追記します
終わり